1日何食たべればいいの?ベストな食事回数とは?
みなさんは1日何回食事を摂られていますか?
毎食摂られているという方、朝食を食べずに昼食と夕食を摂られる方、こういった2パターンに分類される方が多いのではないでしょうか。
まれに1日1食しか食事を摂らないという方もおられますが、珍しいタイプだと思います。
1日に食べる量は同じでも、栄養がエネルギーとして消費されるか、脂肪として蓄えられるかということは食事の内容はもちろん食事回数や量の配分によって違います。
1日1食の場合、長い空腹状態の後、食事を摂ることになり、1回の食事以外は断食をしている状態です。
空腹時間が長いと血糖値が下がり、その後食事を摂ると反動で血糖値が高くなることにも注意が必要です。
過剰となった血液中のブドウ糖は肝臓に取り込み切れず、脂肪となって体内に溜め込まれることになります。
それだけでなく、急上昇した血糖値を下げるためにインスリンがたくさん出ます。
そうすると血糖値は急降下します。
これが糖尿病など、糖代謝以上等を引き起こす原因になるのです。
また、1回の食事では必要な栄養を摂取することも困難で、身体の不調を招く可能性が高くなります。
それでは1日2食はどうでしょうか?
朝食はバタバタして摂れない、夕食をしっかり摂るため(遅く摂るため)食欲が出ない…
そうなると1食と同じように2食でも必要な栄養を摂取するのは難しく、エネルギー不足を引き起こす可能性が高いです。
朝食を欠食することで睡眠中~昼食まで空腹時間が長くなることも血糖値を上げる要因になります。
その点3食は血糖値の上昇を防ぐという点では優れていることがご理解いただけると思います。
朝食を摂ることで、昼食後や夕食後の血糖値の上昇を防ぐことが出来ます。
食事回数を3回にすることで、長い絶食時間を作らずに血糖値が安定するという利点があるのです。
しかし、夕食を摂り過ぎてしまうと余分な血糖は脂肪として蓄えられるため、ダイエットの成功を考えると夕食の摂り過ぎは大きな注意が必要です。
食事のとり方はその方のライフスタイルによって様々なので、絶対に3食摂るということが難しいこともあるかと思います。
しかし、こういった方が気を付けなければならないことが【血糖値の急上昇、急降下】です。
血糖値が安定すると痩せるのか?
血糖値とは血液中のブドウ糖の濃度のことです。
炭水化物などの食べ物が消化吸収されることでブドウ糖となり、腸壁から吸収されて血液に送られ全身に運ばれます。
血液中のブドウ糖はすい臓から出される【インスリン】というホルモンの働きによって肝臓や筋肉組織に取り込まれます。
そうすることで、血糖値は下がりブドウ糖がエネルギーとして活用されるのです。
『ダイエットに血糖値が関係するの?』
と疑問に思われる方もおられるでしょうが、実は大きく関係しているのです。
【痩せるためには単純に消費カロリーが摂取カロリーよりも多くないといけない!】
この点に関してはみなさんご存じだと思います。
しかし、血糖値の急上昇も痩せるためには気を付けなければならない要素なのです。
わたしたちの身体がエネルギーとして使いきれなかったブドウ糖は、中性脂肪として身体に貯蔵されます。
インスリンはこの時、ブドウ糖が中性脂肪へ合成されるのを促す働きをします。
インスリンは血糖値が上がると分泌されますが、血糖値が急上昇すると大量のインスリンが分泌されてしまいます。
ブドウ糖が脂肪に変わりやすい状態になるため注意が必要なのです。
血糖値の上昇を防ぐ食事方法とは?
★炭水化物(糖質)を選ぶときは食物繊維の多いものを選ぶ!
食物繊維はブドウ糖が腸壁から吸収するスピードを穏やかにするので、炭水化物であっても食物繊維が多く含まれている食品は血糖値が上昇しにくいためおすすめです。
【ダイエットをするなら、白米より玄米、うどんよりそばを選びましょう!】と耳にしたことはありませんか?
白米や精製された小麦で作られたパンやうどんなどは血糖値が上がりやすく、玄米や全粒粉を使用したパン、そばなどは食物繊維が多く含まれるため血糖値の上昇は緩やかです。
同じ炭水化物を摂取するにも、選ぶものによっては血糖値の急上昇を起こすのです。
こういったことが起こらないように、食物繊維が多く含まれる炭水化物を選ぶ習慣を付けましょう。
★炭水化物(糖質)をまとめて摂取しないようにする!
炭水化物(糖質)は血糖値を上昇させます。
炭水化物に偏った食事にならないように、たんぱく質や脂質など栄養バランスを考えた食事を摂ることで血糖値の上昇を抑えることが出来ます。
★食べる順番に気を付ける!
食物繊維やたんぱく質などの消化に時間が必要で血糖値を緩やかにしてくれる食材を先に摂ります。
そして、炭水化物を摂取する習慣を付けると血糖値の上昇を抑えることが出来ます。
同じ量の炭水化物を摂取していても、先に炭水化物を摂取するのと後に摂取するのでは血糖値の上昇に違いが起こるのです。
ダイエットを成功に導くためには、運動だけでなく食事は大きな影響を与えるのです。
1日3食バランスよく食事を摂り、活動量が低くなる夜は特に炭水化物量(糖質)に気を付ける。
そして総量にも注意が必要です。
欠食をすることなく栄養を取り入れることで、血糖値を安定させることが出来ます。
ダイエットを考えているが、どんな風に食事を摂ればいいか分からない…
そういったことで悩まれている方は、ぜひ一度血糖値に目を向けて食事を考えてみて下さい!